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nezi-maki soundsystem blog

nezi-maki soundsystem(ねじまきサウンドシステム)というバンドをやっています。そのニュースや所感。

天草・島原の乱(再掲)

最初に告知をさせてください。

10月12日(水)の夜、東高円寺UFOクラブでソロでライブに出させて頂きます。出番は21時40分。お仕事の後にもぜひ。そして前回のりんなごに続き、アニュウリズムさんとご一緒できてとても楽しみ!

10/12(水)

UFOクラブ開場18時半 開演19時

前売1500円(当日1800円、D別)

アニュウリズム

interview with franny

takiguchiatsushi

sakai tatsuya from ship's arrival

小山(fromNMS)

とてもカッコいい顔ぶれです。いい演奏しますぞ。

 

 

 

詳細は後日。カレンダーにぜひマルをつけておいてください。

 

 

(以下、ブログ)

 

 

先日、こんな記事を読んだ。

www.asahi.com

 

タイトル通り、フセイン時代を懐かしむイラクの人々が取り上げられている。僕はこのところ、「島原の乱」にハマっていて、記事を読みながら島原の乱のことを思った。

 

島原の乱にハマっているというのは、そういうドラマとかゲームがあるわけではなく、先日、中公新書の「島原の乱」という本を読んだからだ。

 

島原の乱 (中公新書)

島原の乱 (中公新書)

 

 

詳しくは本を読んで頂きたいのだが、本には、大名から役人、百姓といった人々の無数のエピソードがあり、いちいち生々しくて、面白かった。

 

今回の投稿ではその本で面白かった話を取り上げたい。

 

f:id:nezi-makisoundsystem:20160917125943j:plain

 2016年1月の天草。以下同。

 

いっぱんに、島原の乱は、長く飢饉が続く天草・島原で、大名が重税を取り立てたせいで、キリスト教徒が一揆を起こして、島原の廃城に立てこもり、鎮圧されたというのが通説だ。

 

もともと天草・島原地域は、戦国の時代からキリシタン大名が統治していたそうで、大名がキリスト教徒なので、家臣も熱心に信じていた。ところが徳川幕府が出来て10年後、キリスト教は秩序を乱しかねないと考えた徳川家康が、禁教令を出した。

 

家臣達はキリスト教を棄てざるを得なくなった。地域にはこぢんまりと信仰を続けた者もいたそうだが、徐々に締付けが厳しくなっていったそうだ。


そして禁教令から20年ほどが経った頃、3年にも及ぶ飢饉が起こった。3年間も作物が取れない。

 

かつて、キリシタン大名の下でつかえていた20代の家臣は、百姓として暮らしていた。もう40〜50代になっていた。彼らは飢饉による惨状を目にして、「こんなことになったのは、自分達がキリスト教を棄てたからだ」と考えるようになった(人間臭いですよね)。

 

というのが、その本が打ち出した説だ。彼らは武士だったこともあり、軍事的な知識を持ち、年齢を重ね、集落をまとめる力がある。彼らはキリシタン大名の治世を思い出し、キリスト教に立ち帰った。

 

その頃、天草では、魔術を使える神童(天草四郎)が現れたと騒ぎになった。多くの百姓が連れ立って、寺院や城に行き「キリストに帰る」「世界が終わる」と言うふうに宣言したそうだ。

 

f:id:nezi-makisoundsystem:20160917124343j:plain

 

そこから先、これも本を読んでいただきたいのだが、改心したキリシタン達は過激化してしまったそうだ。仏像は壊すわ、僧侶は殺すわ、無宗教の民を無理矢理に入信させるわ、滅茶苦茶なことをする。

 

そう、現代ではバース党の残党が旧体制の復興を求め、遺産を壊し、異教徒や、異宗派を殺している。と本を読みながら何度も思った。もちろん適当な連想で、まるで経緯の違う話ではあるが。そんな話は差っ引いても、この、人々がキリスト教に立ち帰り、乱を始めるまでの流れは面白かった。人間っぽくて。読みながら頭がくらくらとした。

 

もう一つ、終盤の立てこもりの描写は手に汗を握った。何しろ4万人弱が島原の廃城に立てこもったのだ。鎮圧軍は心理戦をしかけ、城からは多くの脱出者が出たが、2~3万人が城に残り、結局鎮圧軍に殺された。激しい、悲惨な物語だったのだ。

 

そんな感じでこの本のエピソードは、繰り返しになるが、とても生々しい。神を信じたり、棄てたり、勇敢に戦ったり、命からがら城から逃げ出して幕府側に付いたり、どれも人間臭かった。島原の城を兵糧攻めにする松平信綱も老獪で、いい味を出している。唯一、人間離れしているのは天草四郎だけだった。